ゴルフ初心者の柔軟性
地熱開発がもっと注目されていい」というよう基本的な仕組みは地球の熱を蒸気を経由して電気にするもので、地下がいわばボイラーの役目を果たしている。
誰でも知っていることだが、地球は地中の深度が深くなればなるほど温度が上がる。
地下三十キロから五十キロで千度になるといわれているから、地球は熱の貯蔵庫であるわけだ。
温泉はそのひとつの目に見える証拠といってもいいのかもしれない。
ただ、この深い部分にあるエネルギーは技術的に利用できる段階になく、もっと表層の地下数キロの範囲にある、地熱貯留層といわれる部分のエネルギーを使う。
この部分には千度程度のマグマ溜りがある場合があり、これが地下水を熱して、地熱貯留層を作っている。
この蒸気を地上に引き出し、タービンを回して発電するわけだ。
原理は簡単なのだが、具体的に発電となるといくつかの方法がある。
というのは、地下から取り出す蒸気が単純ではなく、蒸気と温水が混合している場合、それもその蒸気、温水の温度が低い場合、高い場合と一様ではないからで、その性格によって、シングルフラッシュ方式、ダブルフラッシュ方式、ドライスチーム方式、さらにはバイナリーサイクル方式などがある。
最も単純なドライスチーム方式は取り出した蒸気を直接タービン回転に使ってしまうもので、有名なアメリカのガイザー地熱発電がこの方式であり、日本でも松川発電所などが、この方法を採用している。
地熱発電の特色は温暖化ガスの主役である炭酸ガスを直接的にはまったく出さないということにほかに、純粋な国産エネルギーであることが挙げられる。
発電エネルギーで純国産といえるのはこの地熱のほかには水力があるぐらいだろう。
その意味では注目されていいはずだが、実態はまだまだ主戦力というにはほど遠い。
国内一号となった松川以降、目下、全国で稼働して地熱発電は十六地点で十八基。
合計出力は五十三万キロワットとなっている。
全体でも中規模火力一基程度でしかないのが現状であり、この点ではまだまだ新エネルギーといってもいいのだが、この十六地点のうち、十一地点が電力会社によるものであり、その意味では小さな戦力であることも事実である。
したがって準新エネルギーというあたりが妥当な位置付けになるのだろうが、因みに総発電電力量に占める地熱発電の比率は〇・四%であり、二〇一〇年度にようやく一%に達する見通しとなっている。
どうしてなのだろう、この火山列島・日本で、という疑問が出てくるが、地熱発電にはいくつかの障害がある。
代表的なものでは、発電に足る蒸気を発見、開発するのに時間がかかること。
このためにコスト高になる可能性があり、事業化が難しい。
また、適格な地点が環境問題などから制限されており、地点確保も困難だ。
それに致命的なのは蒸気の量が減衰、次々に新たな掘削が必要になるなどだ。
日本中、どこでも温泉が出てくるといわれるほどの火山列島であることはまちがいないが、地熱発電建設の尺度からは自ずと限界があることもまちがいない。
そんな問題を抱えながらも期待の大きなプロジェクトが完成した。
東京電力が東京八丈島に建設した八丈島地熱発電所である。
出力三千三百キロワットで九九年春完成した。
が島のエネルギーがとして貴重な存在となっている。
この地熱発電が注目されるのは、島にとっては原子力発電ができるのと同じような意味を持つことだ。
島には発電設備一か所があるだけだったが、ここに地熱発電が加わった。
それも現在の三分の一を担ってくれる。
発電は夜昼なく稼働するいわゆるベースロードとなるから、燃料消費との関係で効率的でもある。
むろん、温暖化防止の観点からの意味も高いから、地熱発電の模範的なケースといえるかもしれない。
しかし、あくまでこれは例外だ。
今後の課題としては技術開発で、高温岩体発電システムといわれるもの。
従来の地熱発電は地下から自然の蒸気を取り出していたが、この方式は地下の熱い、高温の岩板に地上から水を注ぎ込み、蒸気の貯留層を作り、それを地上に引き出す方式だ。
この方法だと、減衰の心配はなく、一定の蒸気が得られるメリットがあるが、まだまだ注入する水の量と蒸気のバランス、さらには期待する温度などの点で、実験が電力中央研究所などの手で推進されているが、実用化には至っていない。
世界的にもアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどが積極的に実証試験などを行っているがまだ技術は確立されていないようだ。
技術的にはさらに高温岩体以後が視野にあり、マグマ発電の研究も始まっており、地熱の新しい時代を予感させる。
しかし、地熱発電のエネルギー問題全体に対する存在意義はそう簡単には高まらないのが現実だろう。
その意味で地熱を脱原子力のひとつとして考えるのは難しい。
日本の地熱発電史=一十年強で原子力一基にも満たない現状は直視しておかなければならないだろう。
東京にある日本エネルギー経済研究所の一角。
アジア太平洋エネルギー研究センターという国際研究機関が九六年夏静かに発足した。
この機関の発足の背景に実はアジアのエネルギー危機を読み取ることができる。
その誕生は、九五年に聞かれたアジア太平洋経済協力会議大阪会議。
ここで日本が中心になって、その必要性を訴え、設置が決まった。
表向きはアジアにおけるエネルギー需給見通しを打ち出すことにあるが、その底流には加盟国のエネルギー政策を協調させ、想定されるエネルギー危機を回避することにあるといわれている。
研究者は加盟国の様々な立場からなり、情報の共有化、共通認識の確立が大きな狙いとなる。
そのアジアの危機とはいったいなんだろう。
危機の要因はその急激な経済発展にある。
中国をはじめ、拡大する東南アジア諸国連合諸国、さらにはインドを含め、アジアは世界経済のひとつの軸になってきている。
当然、そのエネルギー需要の伸びは驚異的といっていい。
象徴的なのは中国だ。
中国は九四年から石油の輸入国になっている。
中国は現在でも原油を輸出しているが、囲内需要の伸びから輸入が輸出を上回り、差し引きでの純輸入国に陥ってしまった。
今後、この中国がどう石油輸入大国に変わっていくのか。
そのスピード、規模がアジアの危機に大きくかかわる。
中国が二十一世紀の比較的早い段階で、日本と同規模の石油輸入国になる可能性が出てきている。
通産大臣の諮問機関である総合エネルギー調査会の報告では、中国は二〇一〇年にわが国を上回る石油消費国に変貌、それもその四割を輸入に頼る大石油輸入国になると想定している。
しかし、アジアは中国だけではない。
これにそのほかのアジア諸国が加わる。
注目されるのはインドネシアだ。
同国は石油輸出国機構のメンバー固であり、今のところ、わが国などに石油を順調に輸出している。
ところが石油生産の限界が見え始めてきたことや、囲内石油需要の増加などから、二十一世紀の早い段階で、中国に続いて輸入国に転ずることが確実視されている。
アジアで生産される石油が需要の伸びに追いつかず、不足する。
この分はどこから確保するのか。
その大部分は中東に依存せざるを得ない。
すでにアジアは石油で自立しているわけではない。
現在、域外から約五五%を輸入している。
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